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「カッコイイ!」と思ったからですよ、『ツッパリ』が。これ今、中々伝わらないんですよね。「え、カッコイイ?」となっちゃう。『ヤンキー』って、今の人の感覚ではダサイですよ。僕らの時代でも、わかんないか。カッコイイとかカッコ悪いとかって、その人の価値観とか美意識で決まるから。僕らもヘビメタとか見て「何であんなカッコ悪い事やってんのかなー?」って思うけど、彼らは絶対カッコイイと思ってやってますので。そのギャップはありますけど、僕らは「絶対『ワル』ってのがカッコイイ!」と思ってやってましたから。
だから、親や学校に不満とか有ってやってたわけでは無いですよね。 |
要は≪暴走族≫って基本的に出身中学単位で組織化するんですよ。
『ブラック・エンペラー』みたいに大きくなってくると、自分の地元以外は知らないし、人数はわかんないですよね。近いところは知っているんだけど、正確な人数って言うのは、各中学ごとに自分の地元だけ把握しているんですよ。僕らもエンペラーの集会行くとき【小平2中】のグループだけ集まって、10台くらいで集合場所に行くんですよ。行くとワーッといるって感じなんですよ。会員名簿も無いし、誰も把握してないんですよね。ただ、当時、北多摩ってエリア全部『ブラック・エンペラー』だったんで。八王子は『スペクター』。西多摩郡とは付き合いないし。そこを除けば中央線と西武線の沿線の都下は、もぐりも含めて、ほとんど『ブラック・エンペラー』だった。実は都内23区にも『ブラック・エンペラー』はあったんですよ。でも、そことは距離が遠いんで、待ち合わせに来るだけで集会になっちゃうから。やっぱり距離って大事で、[地域密着型の非行]なんですよ≪暴走族≫って。それで、湘南に行くと大体ケンカになりますんで、そうすると人数が多いほうが良いんで、都内と合流して行くってのはありましたね。それ以外は、まず都内とは交流ないですね。
≪暴走族≫の世界は軍隊チックに考えられそうだけど、学校のサークルに似ている。大体【小平2中】が仕切ってたんで、具体的に言うと【小平2中】の卒業生が仕切ってた。どうやって頭を決めるかって言うと、18歳で先輩が引退しますよね。すると1コ下に権限が降りてくるんですよ。それで【小平2中】の卒業生が集まって「誰が頭やる?」って話し合って決めるんですよ。総長を決めるのに、支部とか小平以外のエリアからは誰も参加しないんですよ。前近代的な「これが組織と言えるのか?」って決め方をする。僕らの代で誰を頭にするかって事は、先輩からは一切干渉が無いんですよ。後輩の民主主義で決めて、先輩は次のリーダーを一切指名しないんですよね。代々先輩から降りてきて、上級生の圧力は全く無い。ただ、仲間内数名だけで頭を決めてしまうという、かなり適当な感じ。そして、頭が決まっても誰にも通達しないんですよ。だから、集会とかがあって「あいつが頭っぽく振舞っているから、あいつが頭なんだ。」と自然に伝わって行く感じでしたね。 |
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| 暴走族『ブラック・エンペラー』幹部、当時。前列右側、本人。 |
 | 引退です。18歳で。ただ、立ち直ってないです。問題の本質は立ち直ったか、どうかじゃないんですよね。勉強したか、どうかなんですよね。
だって、みんな立ち直るんだから。みんな同じ年齢で引退するしね。結局、暴走族や不良にならなくったって、高校中退したり、低偏差値学校しか行けない子もいる訳じゃないですか。≪学歴≫と言う意味で、その子達と僕達の進路って似てるんですよ。「こうゆう高校にしか行けなかった。こうゆう所にしか就職出来なかった。」とか、似てるわけですよ。違うのは一方は『マジメ』、一方は『ヤンキー』だったと言うこと。引退すると『ヤンキー』が取れるわけですよ。そうすると結局『マジメ』と同じなんですよ。したがって、実は僕らの進路って、高校中退でも中卒でも暴走族を引退した時、不良やってようが、勉強できなくて『マジメ』も、大差無いわけですよ。ただ違うのは、なまじ威張って来て、山っ気があるから現状に満足できず、道を誤る部分がある。真面目、不真面目ではなく、両方立ち直っているんだけど、ただ勉強が出来ない真面目な子は、そうゆう経験が無い。学歴も無いペーペーのサラリーマンになっても、威張ってきて、タイプ的に気質が違うから『ヤンキー』は小さくても会社作ってみたり、それで、にっちもさっちも行かなくなれば、道を誤ったりっていう。ちょっとでも出世欲があるから「金をつかみたい。成功をつかみたい。」と言う欲がある。ただ、両方とも共通するのは勉強が出来ないから『大学』に行くとか、『学校』って言う選択肢がなかなか出てこないんです。そこまで考えるのは、かなり少数派になっちゃう。
結局、出発点は僕が何で「『大学』へ行こう。」と思ったかという所なんですよ。
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1つは、アルミのセールスで1個も売れなくて「俺は『才能』では食えないな。」と思ったこと。「『才能』でお金は稼げないな。」と思った。だから「勉強するしかない!」と思った。
要は、学歴が無い人が成功した事で「何があるかな?」と思った時、まず、『芸能界』ですよね。『芸能界』は学歴無くてもビックネームになれますよね。テレビでも良いし、映画でも良い。あとは、『芸術』の世界じゃないですか。ピアニストでも良いし。でも、『芸術』はやってませんから発想として出てきませんけどね。あと、『プロ』の野球選手やサッカー選手。これも、僕らはやって来てませんから。そうすると、大体『芸能界』とかしか無いわけですよ。ただ「俺は『芸能界』は無理だ!」と思った。そこで、安いコーヒーとか売ってもしょうがないんで、アルミのセールスマンやったわけですよ。会社にも莫大な利益与えれるし、歩合も反映するからやったんですよ。アルミって言っても、ベランダとか車庫みたいなのを売ったんですよね。それに当時は大体、鉄なんですよ。海風で鉄が錆びるから、海沿いのエリアを昼間訪問して「錆びてますよ。危ないですから、アルミは錆びないんで替えたほうが良いですよ。」ってやるわけで「月何本も売れれば相当なお金になる。」と思って就職したんですよ。それなのに1ヶ月やって1本も売れなかったんですよ。今思うと買うわけが無い。まず、18歳で≪暴走族≫を引退したとは言え、思いっきり『ヤンキー』のツッパったガラの悪い兄ちゃんが現れて「奥さん、錆びてますよ。アルミにかえませんか?」って言っても、誰が信用しますか?今思うと、買うのがおかしい。逆に「社長が俺みたいなのよく雇ったな。」と思う。でも、その時は純粋に「やっぱり向いてない。」と思った。
もう1つは、そうすると学歴が無くて成功する道は無くなったんですよ。最後の砦はヤクザしか無いわけです。でも、ハイリスク・ハイリターンなら良いけど、ハイリスク・ローリターンじゃ誰がやります?頭悪いでしょ。迷ったわけですよ、やれる事が「無いな。」と。その時に、ふと「『大学』に行こう。」と思ったんですよ。何故、友達は誰も思わないのに自分が思ったかというと「俺は高校受験で勉強の経験してるな。」と。たいした高校は行ってないけど、勉強した事があるという経験が生きてますよね。「やった!」って言う自分の成功体験がある。それが偏差値の低い高校でも不良少年の成功体験だから。偏差値的には、どん底からちょっと上がったってレベルな訳ですよ。先生から「金崎、高校何処も入れないぞ!」と言われていたのが、どん底から入れた。矢印は上を向いている訳ですよ。偏差値70が60に落ちたとかじゃなく、『偏差値38』が上がった。僕の中では1つの達成感があるわけです。回りを見ると中卒が多いから「だてに俺は高校中退組じゃないぞ!」と思ったわけですよ。そこが違った。周りの友達は勉強すれば『大学』に行けるとは思わないわけですよ。だけど「やれば出来るんじゃないか?」とフト思って「やってみよう!」と。「高校受験も偏差値上がったし、勉強って、やれば偏差値が上がるんじゃないか。」と思ってはじめた。そしたら案の定、上がった。そこに気付くか、どうかですよね。高校を中退しても良いんですよ。高校に行ってる奴は受験体験してますから。僕は2年で辞めてるけど、何年で辞めようが重要じゃないんですよ。どうせ、高校で勉強してませんから、全然。あんまり変わんないんですよ。でも、高校の受験体験してれば頭悪いと思っていても、勉強すればそれなりに上がったから「何とかなるな。」って自分の体で知っている。
先日も有名私立大学の法学部の学生が尋ねて来て、彼は21歳で大学1年生。少年院に行ってたんです。高校は中退してますが、やはり高校受験していて「時間があるので勉強してみたら有名私立大学に入れた。」って言ってました。勉強が全てじゃないですけど、1番簡単ですよね。
だけど『芸能界』であるとか、『プロ選手』であるとか、『芸術家』であるとか、不良上がりって言うのは、どうしても勉強以外に行くんですよね。勉強が最大のネガティブなんですよ。でも、『芸能界』『プロ選手』『芸術家』なかなか目が出ないですよ。僕ら芸術センスも無いんですから。万人に平等な出世の機会を与えるのは勉強なんですよね。勉強以外で成功するのは『天才』だけです。『芸能界』も『プロ選手』も『芸術家』も1流しか必要とされません。2流3流は必要ありません。勉強だけです。それぞれのレベルに応じたキャパを用意してくれているのは。勉強は『天才』でなくても良い。やったら努力の対価は全てくれる。他の分野は努力の対価を『天才』にしか与えてくれませんから。『天才』なら、やって下さい。『天才』じゃなければ勉強が1番簡単です。例えば、スポーツ好きな子に「Jリーグ目指してみなよ。」とか気休めで言いたくない。必ずどっかで躓きます。成れませんから。
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実を言うと、高校生の時に働いたことの有る警備会社があるんですよ。社長が大学の応援団上がりの人で、たまたま気に入られたんです。そこで、社長の友達が市議会議員として、はじめて立候補するから「お前、運転手で働いてみないか?良い勉強になるから。」って言われて。出向って感じで、その選挙期間だけ手伝ったことがあるんですよ。当時(アルミサッシの仕事に行く前ですけど)≪暴走族≫辞めたばっかの頃で、18才の終わりくらい。その時、候補者に「弁護士になるのは難しいですか?」って聞いたら「あれは成れないから考えないほうが良い。」と言われたんですよ。今思うと、あの時、弁護士に関心があったんだよね。ただその時に「あ、これは成れないんだな。」と思った。僕は有る意味リアリストですから。無理な夢は追っかけないんで「忠告として受け止めておこう。」と思って。
それでその後、アルミサッシの会社やめて「『大学』に行こう!」と思った時、その忠告のトラウマが残っていて「あれは、どうやら無理らしい。」と、法学部の受験は全く考えなかったですよ。それで、受験勉強していて英語の偏差値がガンガン上がってきたから「英語が向いているらしい。」と、語学系の大学を受けたんですよね。
その経緯で入学後、英語を勉強しているうちに大学の英語のサークルなんかで、討論会とか有って、議論やディベートやディスカッションとかするじゃないですか。そこで「英語のサークル入って正解だな。」と思ったのは「英会話がうまくなりたい!」と思って入ったのに、実際、討論サークルだったんですよ。ですから英語だけじゃ駄目じゃんと。色々な『知識』や『思考力』が無ければいけないし、色々勉強しないとね。僕が同級生達に圧倒的に負けていたのは『知識』なんですよ。不良から大学来ているでしょ。大学受験の科目しかやってないわけですよ。他は知らないわけですね。世間で大学行くような子は本来、受験勉強以外にも勉強して、数学や科学や物理とか色々知っているんですよね。本も読んでるし「違うな。」と思ったわけですね。俺は暴走族から場外乱闘的に大学に入った感じで、普通の人が持っている『教養』が抜け落ちていたんですよね。その時に『教養』が抜け落ちているということに痛感はしたんだけれども、同時に『教養』が無いにも係らず、議論でバッタバッタと同級生をなぎ倒した訳ですよ。「あ、俺、口喧嘩強いな!」と思った。不良の時、先輩から「口より先に手が出ないといけない!」と教えられて来て、口喧嘩をした事が無いんですよ。大学に行って、はじめてディベート、ディスカッションで口喧嘩を経験して『教養』も無いのに「あーでもない、こーでもない。」とバッタバッタとなぎ倒して「この『才能』ある!」と思ったんですよ。「これを将来生かしたい!」って言うのが何処かにあったのと同時に「口喧嘩は強いけど『教養』は無い。」というのも知らされた。言いくるめるけど『知識』が無い。
そこで、色んな本を読むじゃないですか、それが良かったですよね。考えながら色んな本を読んで≪法律の本≫と出会ったのも、それが原因ですからね。英語の本以外にも≪法律の本≫も読んで広げて行ったという事が僕の議論好きという事と重なった。また、高校時代の『弁護士』にあこがれていたと言う事とバチと繋がって「あ、俺、あの時『弁護士』に成れないと言われたけど、成れるんじゃないか!」と思った。
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実際、司法試験受験生の人間には解るんですけど、周りがすごく落ちているんで何回落ちようが感覚が麻痺するんですよね。例えば、有名大学の受験でも現役で落ちてショックを受ける人は意外に少ないと思う。有名大学とか浪人生多いじゃないですか。浪人して行くのが当たり前って感覚があって、現役で落ちても大きくショックを受けない。でも、1浪して落ちると「やばいな!」と思い始めて「2浪か!」って感じで。司法試験は、それが長期化する感じ。2浪、3浪、4浪、5浪、6浪は当たり前と言う感じで、年数的に周りが5年、10年と受けているんで麻痺してくるんですよね。
でも、受験生時代の生活は千差万別で、大まかに言うと司法試験の受験生の家は経済的にゆとりのある人が多いですね。当たり前の事なんですけど、東京の大学生のほとんどが地方出身者じゃないですか。司法試験受験生も、ほとんどが地方出身者なんだけれども実際、受験会場は全国にいくつかあるのに、7、8割くらいは東京で受験しているんですよ。どうして東京が多いかというと、地方から東京の大学に来て、大学時代に受からず東京に居つく訳ですよ。東京で受験生活を継続する。彼らのほとんどが仕送りで食べてましたから、卒業後も大学生みたいな生活している訳ですよ。長期に及んで子供を養うゆとりが有る家庭の人が多い。受験に専業している受験生の事を「専業受験生」と言うんですけど、そういう人が多いですよね。1部、親にもゆとりが無く、甘えられないし、アルバイトと受験を両立している受験生も少数派ながら居る。僕は後者の働いているほうだったんですけど、集中力が無い。ずっと遊んで来たと言うことも有って、勉強の毎日と言うのが、なかなか出来ない。昼間、パートタイマー的に法律事務所で働くんですよ。その事務所の先生が「受験生で良い、勉強の邪魔にならない程度で良いから。」と言う事で、本当は7時、8時まで残って働かないといけないけど、5時で帰してもらえる。そういう生活を送っていたんですけど、当時20代ですから「法律事務所みたいな地味な所で働いていても女の子とも知り合わないし、つまらないな。」と。僕はどうしたかと言うと、午後5時に終わって残業も無いから「午後6時から銀座のレストランで働いたら、ウエイトレスさんと知り合えるかな。」と思ったんです。合格の3年前ですよ。6年間のうち3年間、銀座のレストランで働いたんです。受験期間の後半の半分は「いつ勉強していたんだ?」と言う世界ですね。昼、法律事務所で、夜、レストランですよ。はじめは勉強があるから週2回くらいだけ夜のバイト入れたんです。でも、そっちのほうが楽しくて、挙句の果てには土日まで入れだして「どっちが本業なんだか?」と言う世界になって来た。だから、給料は安いのに忙しかったですよね。どっちも安いじゃないですか、学生のバイトみたいな感じですから。結局、今思うと、一応大学出てるわけですから、普通の会社で働いて、残業してボーナスとかもらってたほうが全然給料良かったんじゃないかって思った。昼働いた後、夜は6時から行って10時まで、4時間くらい働くわけですから。結構、後半はダラダラですよね勉強は。
根が落ち着きがないんでしょう、集中力がないんですよ。よく、自己啓発本なんかで≪集中力≫ってタイトルの本がある。「頭のよさじゃなく『集中力』だ!」ってよく言う人が多いけど、僕は「『集中力』は要らない!」と思います。「『集中力』が無いなら、無いなりの工夫をすれば良い。」と思いますね。集中力の話が出たんで、補足しておきたいんだけど。まあ、弁護士になれば集中力が無くても、資格を持ってるので色々出来るかもしれない。けど「じゃあ、それで司法試験受かるのか?」って言う問題。受かって『集中力』無いのは良いけど、「受かる前、『集中力』無くても良いのか?」って話になると思うんです。そういう質問を受けたことあるんですよ。「受かるんですか?それで?」と。「いや、受かるんです!」何故かと言うと『集中力』が無い人間は無いなりの工夫をすれば良い。例えば、僕は絶対図書館で勉強しなかった。あれは『集中力』がある人向き。2時間、3時間、4時間、トイレに行く以外の時間は黙々と図書館の机に向かって、本を開いて勉強する。僕はそれ出来ないんだと。まず、タバコとコーヒーがあって、勉強に疲れたときに、目の保養が無ければ駄目。だから、僕は喫茶店で勉強するんです。しかも、可愛いウエイトレスさんが居る喫茶店で。そうすると、タバコもコーヒーも有って「疲れたな。」と思ったら、チラチラ女の子も見れる。「良い女だな。」って。これ、結構良い暇つぶしになる。「図書館で、どう休憩しますか?」休憩に成らないですよね。喫茶店も飽きるから、幾つか分かれてくる。3箇所くらいに。大体2時間くらい居ても怒られない喫茶店で、かつ、ポイントはパートのおばちゃんが居る喫茶店じゃ目の保養にならないから、可愛い女の子の居る喫茶店をおさえるんです。それをハシゴする。これで、5、6時間は勉強できます。お金はかかりますけどね。これで『集中力』が無くても出来る。
要らないんですよ『集中力』は。無いなら無いなりの自分の性格で戦略を考えれば良い訳です。
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| 学問的な試験なんですよ。実務ではあまり使わないんですよ基本的には。学説ですね。「法律の文章をどういう風に読むか。」って言う学説の紹介の本を読むんですよね。そうゆう学者の本を読んで勉強するんですね。 |
弁護士になってから3年がたち、所属事務所を辞めて、3年間、世界中を回ってきたのは単なる道楽です。これは遊ぶんだと。そして、個人事務所を出したのは帰国して2ヵ月後ですね。僕なりに考えて行動しているんですよ。帰国は6月なんだけど、6月に帰国した事に、ねらいがあって。実は、7月に論文試験があるんですね。論文試験の直前の6月から1ヶ月間に毎週のように予備校等で模擬試験があるんですよ。これが、普段と違って論文の本番の1ヶ月前で受験生は大勢行きます。これに対して採点者が足らないんですね。そこで、論文の答案の採点アルバイトがある。普段は他にも小遣い稼ぎでやりたい連中がいるから、1人20通くらいしか答案が回って来ないんですよ。それが100通単位になる。
物凄い数があるわけです。100通やると「今度200通どうですか?」って来るんですよ。死ぬほど疲れるんだけど、100通答案てらすと5万円以上になりますね。それを採点すると、すぐ返さないといけない訳で期限3日なんです。3日間で100枚採点して5万円稼いで、答案持ってくと、また、100枚来るんですよ。これが給料制じゃなく請負制なんで、答案終わって返すと、そのままお金くれるんですよね。日銭が入るんですよ。だんだん、お金が出来てくる。そこに非常勤でたまたま欠員が出来て「この日、論文講座の解説やってくれませんか?」と、解説の講師のアルバイトも入って来て。2ヶ月間は予備校の講師ですよ。講義も終わったら、その日に1回で4万円くらいもらえますからおいしいですよ。採点と講義と全部日銭ですから。講義のバイトが入りだすと、かなり良い。そのかわりハードですよ。朝からファミレスで缶詰状態でしたね。ファミレスは文句言わないじゃないですか。朝10時から夜までファミレスで採点して、夜、講義。
笑っちゃいますよ。帰国したばかりで、携帯無いでしょ。自分の事務所も無いじゃないですか。予備校との連絡も父の実家に電話がかかる訳ですよ。「金崎さん、今何処に居ますか?」って、すると父が「今、ファミレスに居ますから。」って、するとファミレスに電話が入って、店員の女の子が「すいません。お客様で金崎様見えますか?」って、それで僕が出るじゃないですか。それが、しばらく続くと店員さんが覚える。採点していると、呼び出さずに女の子が電話を座席に持ってきてくれる。「お電話が入っています。」と、その座席で電話に出るんですよ。予備校もファミレスに電話してきて連絡とっているという。『ファミレスがオフィス化』しているんですよ。それが帰国してからですよね。お金が無かったから、現在(2004年11月25日現在)は自宅と事務所も兼ねた事務所を開業して2年経って、そこそこお金が出来てきた。来月、事務所だけは引っ越すんですよ。家は引っ越さないですけど。そして、新しい弁護士を入れて、やっていくっていうことです。今、事務所に入る彼はおいしいですよ、僕の苦労を知らないですからね。彼は今年、ニューヨークの留学先から帰国したんですよ。「客も居ない、お金も無い、携帯電話も先月買った。」と言う。帰国した時の僕と同じ状況ですよ。僕も拾ってくれる友達が欲しかったね。 |
| 独身でいるうちに『弁護士』という職を選んだばかりに、離婚事件で失敗例をいっぱい見るでしょ。「離婚はどうやらリスクがいっぱいあるらしい。」と。はじめ受験生の頃はそうじゃないですよ。離婚する夫婦の生活知らないから。はじめは「独身のほうが、もてるんじゃないか。」って言う事で、独身でいるうちに確信に至るわけですよ。「これは結構やばい!」「もてる、もてないのレベルの話じゃない。」「大変な泥沼になる。」と言うことを、職業を通じて現実を見ちゃうわけですよね。未だに友達で結婚して無い奴は結婚したがってますよ。だけど僕は、なまじそうゆう世界見てるでしょ。やっぱり「何で結婚したいのかなあ?」と思う。「みんな幸せになりたいのに、幸せな人間が不幸になりたいと思う事は無いんじゃないか。」と思うわけですよ。やっぱし独身選んじゃいますよね。今度来る弁護士も同じ38年生まれで独身ですから。独身でいれば、下手な鉄砲でも沢山打てますから。 |
| 最後に、今、立ち直りたいと思っている不良少年に言いたいこと! |
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実際、勉強以外は天才だけが求められているのが現実の社会。僕は『気休め』や『キレイ事』や『慰め』の言葉をかけるのが嫌いだから、はっきり言って『天才』じゃなかったら「芸術家もスポーツ選手も芸能界も無理よ!」と。これは、1流しか必要としない。残りは干される。『天才』じゃなければ『勉強』やりなと。俺も「『天才』じゃない!」と思ったから『勉強』した。
じゃ、『勉強』が出来るかどうかだけど、『勉強』は1流じゃなくてもいい。トップじゃなくても受け皿が有って「社会はその人なりの努力した結果に受け皿を用意してくれる。」ということですね。もし、悪さをして少年院とか行ったら、その少年院で『勉強』して来い。俺の言っていた事が良く解ると思う。あんなに集中出来る、誘惑の無い空間は無いから。俺は外で『勉強』をやったけど、たぶん少年院で『勉強』したら、もっと偏差値上がっただろうと思う。少年院こそ暇なんだから、『勉強』すれば偏差値はどんどん上がるだろうね。少年院の中には簿記の受験会場をかりていて、少年院生が受験を出来る所もあるんですね。それで、予備校が少年院の簿記の採点をしているところがあって、聞いてみたんですよ。「少年院の連中は大体、中学卒か高校中退者が多いでしょ。どうですか?」って、そしたら「これが、優秀なんですよ。」って。少年院は合格率が高いんだって。簿記は、基本的には頭良くないと駄目ですからね。足し算と引き算だけど、簿記の理屈を覚えないといけないんで、《貸かた》《借かた》の会計学の知識要りますから。実際、友達で有名私立大学の奴が簿記3級落ちましたから。『勉強』しないで行くと落ちる。逆に3級は、しっかり『勉強』すれば受かりますから。基本的には『勉強』しないと受かりません。やっぱりね集中できるんですよ、少年院は。外で「簿記やれ!」って言っても、不良はやらないですからね。だから、少年院に行ったら大学受験の『勉強』しろと。大きい事件を起こしてしまったら司法試験の『勉強』しろって。だって、5年、10年単位で、丁度、良いんですよ。もう司法試験受かるくらいの実力を持って出て来ますよ。長いから。やっぱ1年じゃ難しいからね。少年院は大体1年でしょ。1年は大学受験に丁度良いんです。
要は、『天才』じゃなけりゃ「『勉強』やりな!」って事ですね。 |
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